くるくるドライヤーとストレートアイロン、どっちが髪を痛めるか?
結論、高温・高圧で髪を直接プレートで挟むアイロンの方がダメージは大きいです。
ただし「使い方次第」でその差は逆転することも。
くるくるドライヤーは風で整えるぶん熱の伝わり方がやさしく、トップに自然なボリュームを出したい人にも◎。
一方、クセを真っすぐ伸ばすにはアイロンが有利。
でも、どちらにもNGな使い方や見落としがちな落とし穴が…!
▼この記事でわかること
・くるくるとアイロン、ダメージが強いのはどっち?
・髪を傷めない使い方とNG行動
・髪質や目的別のおすすめツール&選び方
くるくるドライヤーとアイロン、どっちが髪が痛む?

美容室でもよく聞かれます。「どっちが髪にやさしいんですか?」って。
答えは【アイロンのほうが痛みやすい!】

ただ“どう使うか”によっても変わってきます。
ここでは、くるくるドライヤーとアイロンの特徴とダメージの仕組みを、美容師目線でちゃんとお伝えします。
結論:アイロンの方が高ダメージ。ただし使い方次第!
ズバリ、髪が傷みやすいのはヘアアイロンです。

ですよねー。もう私の毛先、わらみたい…。

熱で髪の毛が髪の毛じゃなくなります。
理由はシンプル、高温で髪の毛の成分が変化しまいます。しかも1か所に2秒以上、150°C超えで当ててたら……はい、アウトです。
一方、くるくるドライヤーは
風で温めるぶん、熱が分散されやすく、髪への当たりもやさしめ。特に“根元をふんわりさせたい派”にはかなり向いてます。

でも! どちらも“間違った使い方”をすれば、しっかり痛みます。
つまり、勝敗は“使い手のクセ”にかかっているってこと。
“熱の伝わり方”がカギ!ダメージメカニズムを美容師が解説
髪の主成分である「ケラチン」は、150〜160°Cを超えるとタンパク変性(=タンパク質が固まる)って知ってました?

タンパク変性って”ステーキを焼きすぎた”みたいなコト?

そう。髪も焼きすぎたら“ミディアムレア”には戻れません
ヘアアイロンを180°Cにしてる人が多いけど、180℃は髪の中ではもう“タンパク質が焼き上がるフェーズ”。
一方くるくるドライヤーは風でじわ〜っと温めるぶん、熱ダメージの浸透スピードがゆるやか。

あと、地味に重要なのが水分の蒸発スピード。
濡れた髪にアイロンを当てると“ジュッ”って音、あれ水分が一気に抜けてる証拠。つまり、ダメージ爆増サインです。
表で比較!くるくるとアイロンの“熱の種類と髪への負担”
項目 | くるくるドライヤー | ヘアアイロン |
---|---|---|
熱の種類 | 熱風(間接熱) | プレート直熱(接触熱) |
温度帯 | 約100〜120°C ※送風口の温度はもっと低め | 160〜200°C(高温接触) |
ダメージの入り方 | ゆるやか、表面中心 | 一点集中、芯までズドン |
おすすめの使い方 | ボリューム出し、毛先のカール、艶だし | 完全乾いた髪に短時間だけ通す |
表を見ると一目瞭然ですが、ダメージの入り方が“熱の当たり方”で全然違うんです。
つまり、「毎朝アイロン派」の人ほど、使い方の見直しが命綱ですよ!
くるくるドライヤーのメリット・デメリット

“ドライヤーなのに、スタイリングもできる”…それがくるくるドライヤーの真骨頂。
でも実際、「ほんとに髪にやさしいの?」「仕上がりってどうなの?」と疑問を持ってる方も多いはず。
ここでは美容師目線で、くるくるドライヤーの“いいところ”と“ちょっと惜しいところ”を、リアルに語っていきますね。
ボリュームキープに強い!朝ラクにスタイリングできる理由
朝、時間がない。寝癖もある。だけどトップはふんわり死守したい——そんな欲張りな私たちにぴったりなのが、くるくるドライヤー。
アイロンと違って髪の根元から立ち上げられるから、トップのナチュラルボリュームUP感はかなり優秀。

朝の5分で“美容室帰り風ふんわり”とか神じゃない?

しかも風で整えるからダメージも抑えられるんです。
クセ戻りが早い?ストレート仕上げはちょっと苦手
くるくるドライヤーはふんわり仕上げが得意な反面、クセをしっかり真っすぐに伸ばす力は弱めです。
ブラシ+風で整える仕組みだから、強いクセをガツンと伸ばすのは正直ニガテ。

最近髪がうねってきたんだけど”うねり”はどう?

”うねり”ぐらいだったら、くるくるドライヤーでキレイになります!
ただし!
時間が経って髪が空気中の水分を吸っちゃうと、クセやうねりは戻ってきます。
これは【くるくる】も【アイロン】も同じ宿命。
湿気に負けないコツは、仕上げに“水分ブロック”をひと工夫!
→ オイルやキープミストをプラスして、朝のがんばりを守り抜きましょう
濡れ髪からの使用はNG!
“くるくるドライヤーってドライヤーなんだから、濡れた髪に使っていいんでしょ?”
……これ、めちゃくちゃ多い誤解です。
実際は8割乾いた状態=ほぼ乾きかけの髪から使うのが正解。
濡れすぎた状態で使うと、髪が絡んだり、ブラシ部分に熱がこもって逆にダメージになることも。

ドライヤーで8割ほど乾かしてから【くるくる】が正解!
ストレートアイロンのメリット・デメリット

“時短でパキッと決まる!”の代表格がストレートアイロン。
ツヤもキープ力も抜群だけど、その裏にひっそり潜む“ダメージのワナ”、気づいてますか?
ここでは、アイロン派さんがうっかりやりがちなNGパターンを、美容師目線でしっかり解説していきます。
ツヤ・キープ力は◎でも…高温接触のダメージは大きめ
ストレートアイロンの魅力って、なんといってもツヤ感とキープ力の高さ。
一度アイロンを通せば、クセも寝ぐせもなかったことにしてくれるその力、まさに魔法。
でもこの魔法、実は“両刃の剣”。
ツヤもキープ力も手に入るけど、熱を浴びすぎれば、その分だけ髪の命は削られていくんです。

180℃でササッと仕上げてるけど、あれってヤバい?(震)

180℃は結構ヤバいです…。110〜130℃が安全ライン。クセが強い人でも140℃止まりにしておきたいところ!
髪はタンパク質。高温で焼けば、ステーキ同様カチカチになり二度としなやかさを手に入れられません。
毎朝の“手っ取り早さ”と引き換えに、髪がゴワついてきたなと感じたら…それ、熱焼けのサインかも。
ぺたんこ仕上がりになりがちな理由とNGな温度設定
ストレートアイロンで「パキッとキメたつもりが、なんか老けた?」 それ、ボリュームが根こそぎ持っていかれてるからかもしれません。

確かに…トップだけペチャってなる率、多め…。

毛量の少ない人ほど根元のボリュームがなくなり、仕上がりがぺたんこになりがち。
気になる方は、根元はあえて避けてアイロンしてみて!

ちなみに高温すぎる設定もボリューム低下の一因に。
熱が強い=真っすぐなりすぎる=立ち上がらないという悪循環。
“ぺたんこ前髪”が続いたら、アイロン温度、見直しどきです。
スタイリング前にオイルだけじゃ不十分?守るべき3ステップ
「アイロン前にヘアオイルつけてるから大丈夫」…と思ってるそこのあなた。 実はオイル、“守ってるようで守れてない”ことがよくあります(涙)。

オイルはあくまでツヤ出し&うるおいキープ用。
熱から守るには、アイロン対応の“ヒートプロテクト”成分が入ったオイルじゃないとNG。

え…オイル塗って焼いてたってこと? わたし…

“アイロン前OK”って書いてあるオイルや洗い流さないトリートメントを選んでね。
アイロン前にオイルや洗い流さないトリートメントを使うときは、使用上の注意をしっかりチェックするのが大事!
美容師が教える!くるくるドライヤー&アイロンの“痛ませない使い方”

「結局、使い方なんだよね」っていう話、よく聞くけど——。 はい、そのとおりです。
ここでは、くるくるドライヤー派・アイロン派、それぞれの“痛ませない基本ルール”を、美容師目線でまとめました。
くるくるドライヤー編:基本は温風、冷風は毛先だけに!
「くるくる=冷風が基本でしょ?」と思ってる方、多いかもですが…… 実は温風メインでOK。

冷風は“形をキープしたいとこだけ”で十分です。
使い方としては、

え、ずっと冷風でブローしてたんだけど!?(震)

それだと全然クセ取れません(笑)ベースは温風、冷風は“内巻きキープ”用にちょこっとだけ!
アイロン編:150°C超えはNG!低温&短時間で乗り切る方法

ストレートアイロンは温度と当てる時間のコントロールが命。
クセが伸びないからって180°Cで何度もスライド…それ、一番やっちゃダメなやつです。
ベストは:

毎朝180°Cで何往復もしてた…そりゃ髪もカスカスになるわけだわ…

低い温度から試して、髪に一番合う温度を見つけてください!
共通ポイント:スタイリング前の“準備ケア”が決め手です
くるくるでもアイロンでも、スタイリング前の準備が“ダメージコントロール”の分かれ道。
最低限やっておきたいのはこの3つ:
- タオルドライ後→洗い流さないトリートメント
- 熱を使う直前→“アイロンOK”のスタイリング剤やオイル
- 仕上げ→軽く整える程度にバームやオイルをON

準備、大事なのね。

準備しないまま熱を当てるのは、いわば下地なしでアイシャドウ塗るのと一緒!ノリ悪いし、モチもしないよ〜!
【タイプ別診断】くるくるドライヤーとアイロン、どっちが合う?

「結局わたしにはどっちが合ってるの?」問題。
ここでは、髪質・悩み・スタイリングの目的別に“ベストな選択肢”がパッとわかる早見表と、 さらに“シーン別”にどう使い分けるかのリアルアドバイスをお届けします。
髪質×目的で選ぶ!おすすめスタイリングツール早見表
髪質\目的 | ボリュームを出したい | クセを伸ばしたい | 毛先だけ巻きたい | ツヤを出したい |
---|---|---|---|---|
軟毛・猫っ毛 | ◎くるくるドライヤー | △(アイロンは要注意) | ◎くるくる | ◯どちらもOK |
普通毛 | ◯どちらもOK | ◎ストレートアイロン | ◎どちらもOK | ◎アイロン |
剛毛・広がりやすい | △くるくるだと物足りないかも | ◎アイロン一択 | ◎アイロン | ◎アイロン |

自分がやりたいことと合ってないアイテム使ってたかも…

“髪質”と“仕上げたい形”をすり合わせて選ぶのがポイント!
美容師おすすめのくるくるドライヤー&アイロン(最新版)
“なるべく痛ませたくない”を叶えるスタイリングツール、ちゃんと選べていますか?
ここでは、美容師目線で「使いやすい」「ダメージに配慮されている」「仕上がりも◎」なアイテムだけを厳選してご紹介します!
くるくるドライヤーのおすすめ2選
Panasonic ナノケア EH-KN7J

Panasonicのナノケアシリーズは、くるくるドライヤーの中でも“ケア力”が高いモデル。
風圧がやさしく、髪を包み込むように乾かしながら整えるから、ダメージが気になる人にぴったりです。
LOUVREDO 復元スタイラー LJS-365-B


遠赤外線のじんわりケアで、うねりやパサつきを整えながらふんわり仕上げ。
使うほど髪が扱いやすくなって、自然なツヤやまとまりが出てくると、ふとした時に「何か変えました?」と声をかけられることも。
ヘアアイロンのおすすめ3選
ヘアビューロン 4D Plus[ストレート]


これ買っとけば間違いない!レベルの逸品
高価格帯ながら、美容師の間でもファンの多い“ガチで髪をいたわる”系アイロン。
とくにダメージ毛・エイジング毛・乾燥毛の方に強くおすすめ。
ReFa リファ ストレートアイロン プロ

ReFaのストレートアイロンは、プレートの質感と設計が本当に優秀。
とくに「髪が細くて熱で硬くなりやすい」タイプの方には救世主的存在です!
ラディアント 28mm ヘアアイロン ストレート


「安定感」と「使いやすさ」で美容師の愛用者も多いラディアント。
毎日使うツールだからこそ、操作性・仕上がり・負担の少なさで選びたい人にイチオシです。

欠点は映えない外観…。
よくある質問(Q&A)
ここからは、美容室でもよく聞かれる「それ、ずっとモヤモヤしてた!」っていう疑問にサクッと答えていきます。
- Q濡れた髪にアイロンを当てても大丈夫?
- A
絶対NGです!
髪が濡れている状態で高温のアイロンを当てると、水分が一気に蒸発して髪の内部が空洞化(=タンパク変性)します。
ジュッという音=危険信号。音が鳴ってる時点で、もう焼き上がってるんです。
- Q濡れた髪にくるくるドライヤーを使っても大丈夫?
- A
NGです!びしょびしょの髪に使うのは避けましょう。

8割くらい乾いた状態から使うのがベスト。
髪が濡れすぎていると、熱がこもりやすくなり、ブラシ部分が髪に絡みやすくなる=ダメージ&時短どころじゃなくなります。
- Qくるくるドライヤーは毎日使っても痛まない?
- A
正しく使えば、毎日でもOK!
ポイントは「8割乾きから使う」「高温モードを必要以上に使わない」「冷風をうまく使う」この3つ。
アイロンに比べて熱の入り方がゆるやかなので、“痛ませにくい”スタイリングツールとしてはかなり優秀です。
- Qダメージが気になる髪にはどっちを選べばいい?
- A
くるくるドライヤーがやや優勢。
熱の当たりがやさしく、風で分散されるぶん、髪の深部まで熱が入りにくい=ダメージを抑えやすいんです。
ただし! 仕上がり重視の日は、温度管理がしやすいアイロンを“低温&短時間で”使うのもアリ◎
- Qカラー後に気をつけるべきことは?
- A
180°Cでアイロンをあてると色が消えます!
カラー直後の髪は、例えるなら“熱々で柔らかいスフレ”。 高温を当てると、色素が焼けて色がどんどん抜けてしまうんです。
カラーの発色がキレイなうちは、できるだけ低温でアイロンをしましょう!
まとめ|“正しく使えば”どっちも味方!髪を守る朝習慣を

ここまで読んで、「結局、くるくるとアイロンどっちがいいの?」と感じているあなたへ。

答えはズバリ、どっちも“使い方次第”で最強の味方になるということ。
髪は毎日触れるものだからこそ、ツール選びと使い方で差がつきます。 最後に、プロ目線の総まとめをどうぞ!
美容師の結論:どちらも悪者じゃない。使いこなしがすべて!
「ストレートアイロン=傷む」「くるくるドライヤー=優しい」って、ちょっと単純すぎ。
高温・高圧・長時間…この3つを避けるだけでも、髪の未来は変わる。
プロのリアルな結論
正しい温度・タイミング・ツールで、自分の髪に合った使い方をすれば、どちらも髪にやさしい武器になる◎
髪の状態に合わせて“ダメージを最小限に抑える選択”を
✔ カラー直後や乾燥が気になる日は → くるくるドライヤーでやさしく整える
✔ 湿気やクセが気になる日は → アイロンでピンポイントでケアする
✔ 前日のスタイリングが軽く残っている日は → 冷風ブローやブラッシングだけでもOK
無理に「今日はこっち!」と決めなくても、髪の状態を見て“その日のベスト”を選ぶことが一番のダメージ予防。
「ツールは使いこなしてナンボ」 そう思えたら、もうあなたはヘアケア上級者です◎